[ カテゴリー » 開発日誌 ]

RC1アップ

category-icon

とりあえず、EUC-JP版とUTF-8版をアップしました。何だか、久しぶりに取り組んだので自分でも忘れている部分(関数の定義とか)などあり、作業を思い出すのが大変だったり。もうちょっと気合を入れねば。

 てなわけで、インストーラーは、RC2で付けようと思います。1.5ベータと比してそれほど変わってはいないと思うのですが、新機能としては、コメントやトラックバックの際の「NGワード」を付けたことでしょうか。管理画面の「IPコントロール」から設定できます。1.5ベータをお使いの方は、最低限、

  • onwer/ini.inc.php
  • owner/ngwords.inc.php(←今回新しく追加になった)
  • admin.php
  • trackback.php
  • modules/ 以下全部
  • js/ 以下全部
  • css/ 以下全部

を上書きすればいいのではと。なお、ini.inc.phpでは、管理者名とパスワードなども設定しているので、上書きする際には、予め、この部分を書き換えておくと、そのままログイン出来ます。初期設定では、

ID:admin
PWD:pass

になっているので、そのまま上書きした場合は、これでログインして、自分のやつに変更できます。

 上のように、逐次上書きというのは、漏れもありそうなので、確実なのは、

  1. RC1を新規にアップ
  2. 各ディレクトリのパーミッションを変更(これが一番キモです)
  3. ログやコメントログやトラックバックログ、PIXディレクトリの画像をそのまま移す
  4. 何か新規に記事を書き込めばキャッシュファイルが更新されるので、それでOK

という流れでしょうか。  細かいところで言えば、記事の編集時のテキストエリアの高さを広げたり、狭めたりするボタンを付けたり、テーマ切り替えメニューをプルダウン式からリスト形式(UL)に変えて、スタイルシートでお洒落に見えるようにしたりとか ギャラリーのスタイルシートを大幅に変えたりとか、色々変わっている所は変わっています。

 あと、UTF-8の場合、そのままログを移しても、文字コードが違うために確実に動きません。文字コード変換スクリプトをそのうちアップしようとは思いますが、ちなみに自分は、フリーソフトの「KanjiTranslater 1.3Link 」を使いました。素晴らしいツールを提供して下さっているKASHIM.COMさんに感謝です。


— posted by martin at 12:09 am   commentComment [22]  pingTrackBack [2]

今夜RC1リリース

category-icon

おはようございます。このところ多忙につき、ppBlogの開発・サポートはまったく手付かずでしたが、今夜ppBlog1.5RC1を出します。ほんとは、日曜深夜に出そうと思ったのですが、ちょくちょく中断があり進みませんでした。。なかなか都合良くは行かないものです。

 小生のサポートが不十分にもかかわらず、有志の方々の援助もあり、ppBlogを使って下さる方も着々と増えており、このような状況を看過するわけには行きませんで。心を新たに、開発に励みたいと思います。ロードマップをば。

  • 今夜RC1リリース
  • 今週末〜来週RC2
  • 再来週 1.5正式版リリース
てなところです。これは、タイトに進んでいくのでは思っています。RC1における1.5のβ版からの変更としては、コメントやトラックバックでのNGワード対策も盛り込んでます。小生も実際に、トラックバックスパムを受け、これに対処したものです。これで、少なくとも小生が受けた海外からのスパムは完全にブロック出来ています。 あ、あと文字コードですが、従来のEUC-JP版に加え、UTF-8版も一緒にリリースします。

— posted by martin at 06:08 am   commentComment [7]  pingTrackBack [0]

IEのメモリリーク問題

category-icon

IEあるいはIEエンジンのブラウザ(Sleipnirとか)を使っていて、どうもページの描画速度が遅い気がする―もっと正確には最初にページを開いたときより遅くなった―と感じたことはないだろうか? 特にあなたがJavaScriptを多用したページを開いているならば、もしかしたらIE特有のメモリリーク問題(IE memory leaks problemG)が原因かもしれない。

 余談ですが、前回のmoblogエントリーは、自分のブログにモブログしたつもりが間違ってこちらにエントリーしてしまいました。気が向いたら移動しておきます。

 で、本題ですが、この問題はより多くの利用者が(IEエンジンの)タブブラウザーを使うようになればなるほど顕在化してくると思われるのでメモしておこうと思います。ppBlogでもJavaScriptは欠かせませんし。最初に言っておきますが、この問題はIE4-6に特有のもので他のモダンなブラウザは影響を受けません。

 では、早速、IE6単体で(タブブラウザではなく)このテストページLink を開いて下さい。216色のカラーチャートを作成し、その各セルにマウスイベントを設定しているシンプルなデモです。ページを開いたらリロードを何回か繰り返してみましょう。生成時間がどんどん長くなっているのを確認したら、そのページを一度閉じて、新たに次のテストページLink を開いて同様にリロードを繰り返してみましょう。どうでしょうか?今度は生成時間が伸びていくということはありません。

 この2つのページの違いは何でしょうか?最初のテストページでは、まさにメモリーリークが起こっています。リンク先にも書いてありますが、分かる方はControl + Alt + Del キーを押して、タスクマネージャを起動、IEXPLOERE.EXEのメモリを見ながらリロードを繰り返せばメモリが肥大化していくのを見ることができます(尚、ウィンドウを閉じればメモリは開放されます)。この2つのテストページの違いは、ほんのちょっとしたことです。やや専門的になるかもしれませんが、イベントを定義する関数を定義しているのですが、その扱いの違いです。もともとは、Scott AndrewLink (最近は専ら音楽に夢中のようです。。)がW3CとIE特有のイベント定義関数の差を吸収するために作り出したaddEvent/removeEvent関数ですが、オリジナルのままでは、IEのthis参照に問題があったために、様々なバージョンが編み出されました。ppBlog1.5βでも似たようなやつを付けていますが、ここに挙げるのはその改訂版です。まず、メモリリークを起こすやつから。

function addEvent(obj, evType, fn){
 if(!obj["_"+evType]){
  obj["_"+evType] = [];
  if(obj["on" + evType] != null) obj["_"+evType].push(obj["on" + evType]);
  obj["on" + evType] = function(e){
   var e = e || window.event;
   for(var i in this["_"+e.type]) this["_"+e.type][i].apply(this,[e]);
  }
 } else {
  for(var i in obj["_"+evType]) if(obj["_"+evType][i]===fn) return;
 }
 obj["_"+evType].push(fn);
};

function removeEvent(obj, evType, fn){
 if(obj["_"+evType]){
  for(var i in obj["_"+evType]){
   if(obj["_"+evType][i]===fn) delete obj["_"+evType][i];
  }
 }
};

 addEventの中で、匿名関数を使っています(ホナ トピンクの部分)。次にメモリリークを起こさないやつ。

function addEvent(obj, evType, fn){
 if(!obj["_"+evType]){
  obj["_"+evType] = [];
  if(obj["on" + evType] != null) obj["_"+evType].push(obj["on" + evType]);
  obj["on" + evType] = evokeEvent;
 } else {
  for(var i in obj["_"+evType]) if(obj["_"+evType][i]===fn) return;
 }
 obj["_"+evType].push(fn);
};

function removeEvent(obj, evType, fn){
 if(obj["_"+evType]){
  for(var i in obj["_"+evType]){
   if(obj["_"+evType][i]===fn) delete obj["_"+evType][i];
  }
 }
};

function evokeEvent(e) {
 var e = e || window.event;
 for(var i in this["_"+e.type]) this["_"+e.type][i].apply(this,[e]);
};

 具体的に各オブジェクトにイベントを設定していく部分をaddEvent関数の外に出していますね。おかげで関数が3つになっちゃってます。世の中の多くのJavaScriptの書き手は、「スクリプトはシンプルなのがスマートだ」という理念を持っていて、自分もその一人です。その結果として関数内の匿名関数やクロージャーを多用する傾向にあります。悲しいかな、IEにはこれが通用しないのです。もっと詳しくこの問題を理解するキーワードは、「クロージャーclosure」と「循環参照 circular reference」です。ここで詳しく解説しようとは思っていないので悪しからず。以下のサイトを参照してください。Richard CornfordのサイトLink が端的にこの問題を指摘しています。

The Internet Explorer web browser (verified on versions 4 to 6 (6 is current at the time of writing)) has a fault in its garbage collection system that prevents it from garbage collecting ECMAScript and some host objects if those host objects form part of a "circular" reference. The host objects in question are any DOM Nodes (including the document object and its descendants) and ActiveX objects. If a circular reference is formed including one or more of them, then none of the objects involved will be freed until the browser is closed down, and the memory that they consume will be unavailable to the system until that happens.

 この問題は、Microsoftも認識しているのでIE7では解決されると良いのですが。尚、上に挙げたサイトで、最後のMihaiのページもよくまとまっているのですが、Mihaiが例示しているメモリーリークの退避例でも、やはりリークが起こるような気がします。

 あと、メモリーリークを起こすページを検出するツールがあるので、これもリンクしておきます。もっとも、このツールは完璧ではなく、すべてのメモリリークを検出するわけではないですが目安にはなるかと。メモリー負荷テスト(Blow memory)は、メモリーが増大していく様を見れるので有用です(もっともタスクマネージャーでも見れますが)。

Out of Hanwell:IEメモリリーク検出ツールLink

タブブラウザが出てくる以前は、この問題はさほど気にすることもなかったかもしれませんが、タブブラウザでは、常に複数のページを開いているというのが当たり前ですし、AJAXの台頭で、これからもJavaScriptはwebページで多用されるでしょうから、この問題を認識しておくのも悪くはないと思います。自分みたいなプログラム配布者はなおさらです。

 あ、あと、スコット・アンドリューがaddEvent/removeEventについて最初に紹介したページを見付けたのでリンクしておきますね。 →http://www.scottandrew.com/weblog/articles/cbs-eventsLink


— posted by martin at 01:09 pm   commentComment [7]  pingTrackBack [2]

PHPに最悪の脆弱性 

category-icon

PHP史上最悪の脆弱性(ぜいじゃくせい)が発見されたようです。まずすべき対策は、PHP4.4.1以上にアップグレードすることのようです。が、多くの方は、独自でドメインを取っていても、レンタルサーバーなのでPHPのバージョンアップには手が出せないという状況だと思います。

 これは、暫くはサーバー会社なり管理人さんの反応を見るしかないですね。とにかく重大な脆弱性らしいです。具体的な部分を自分のブログLink に少し書きましたが、まだよく呑み込めていません。ppBlogのプログラム自体は、現時点では、怪しい箇所は思いつきませんが見直しておきます。


— posted by martin at 04:37 pm   commentComment [1]  pingTrackBack [1]

PHPでドロップシャドウ

category-icon

最近のエントリーはアップデートばかりでバランスが悪いので、たまには開発日誌を書いてみよう。

 それなりにプロ意識を持ったデザイナー達がざわざわとエントリーしてそうなDeviantARTLink のサイト。ここでは至る所で作品のサムネイル画像を目にすることができます。で、どの画像にもいい感じでドロップシャドウが利いていますね。ドロップッシャドウ自体はppBlogでも指定出来るのですが、このDeviantのサイトのように綺麗ではありません。何故なら、おそらくDeviantのサイトでは、個々のサムネイルの大きさに合わせて、動的に「影」を生成しているからです(おそらく。ソースを見た感じでの推論です)。ppBlogでは、サーバーへの負荷やパフォーマンスを考慮して、このアプローチは取っていません。何より、PHPでのドロップシャドウのプログラムは「何だかややこしそうだ」というのがありました。

 でも、画像ギャラリーのサムネイル画像で、ぜひともDeviantみたいなドロップシャドウを実現したくて勉強がてらスクリプトを書いてみました。こんな感じです。左上にある「エリア拡張ボタン」を押すと見やすいと思います。

function ImageDropShadow($from='', $output, $borderW=5){
 $size = GetImageSize($from);
 $tl_shadow = ImageCreateFromPNG("Images/top-left.png");
 $offsetX = ImageSX($tl_shadow);
 $offsetY = ImageSY($tl_shadow);
 $br_shadow = ImageCreateFromPNG("Images/bottom-right.png");
 $shadowX = ImageSX($br_shadow);
 $shadowY = ImageSY($br_shadow);

 $canvas = ImageCreateTrueColor($size[0]+$offsetX+$shadowX+$borderW*2, $size[1]+$offsetY+$shadowY+$borderW*2);
 ImageAlphaBlending($canvas, true);

 switch ($size[2]){
  case 1 : $out = ImageCreateFromGIF($from); break;
  case 2 : $out = ImageCreateFromJPEG($from); break;
  case 3 : $out = ImageCreateFromPNG($from); break;
 }
 
 $bg_color = ImageColorAllocate($canvas, 255, 255, 255);
 Imagefilledrectangle ($canvas, 0, 0, ImageSX($canvas), ImageSY($canvas), $bg_color);

 ImageCopy ($canvas, $out, $offsetX+$borderW, $offsetY+$borderW, 0, 0, $size[0], $size[1]);
 // top left
 ImageCopyResampled($canvas, $tl_shadow, 0,0, 0,0, $offsetX,$offsetY, $offsetX,$offsetY);

 $tp_shadow = ImageCreateFromPNG("Images/top.png");  // top
 ImageCopyResampled ($canvas, $tp_shadow, $offsetX,0, 0,0, $size[0]+$borderW*2,$offsetY, ImageSX($tp_shadow),ImageSY($tp_shadow));

 $tr_shadow = ImageCreateFromPNG("Images/top-right.png");  // top right
 ImageCopyResampled ($canvas, $tr_shadow, $offsetX+$size[0]+$borderW*2,0, 0,0,
                     $offsetX,$offsetY, ImageSX($tr_shadow),ImageSY($tr_shadow));

 $r_shadow = ImageCreateFromPNG("Images/right.png");  // right
 ImageCopyResampled ($canvas, $r_shadow, $size[0]+$offsetX+$borderW*2,$offsetY, 0,0,
                     $shadowX,$size[1]+$borderW*2, ImageSX($r_shadow),ImageSY($r_shadow));

 $l_shadow = ImageCreateFromPNG("Images/left.png");   // left
 ImageCopyResampled ($canvas, $l_shadow, 0,$offsetY, 0,0,
                     $offsetX,$size[1]+$borderW*2, ImageSX($l_shadow),ImageSY($l_shadow));

 $bl_shadow = ImageCreateFromPNG("Images/bottom-left.png"); // bottom left
 ImageCopyResampled ($canvas, $bl_shadow, 0,$size[1]+$offsetY+$borderW*2, 0,0,
                     $offsetX,$shadowY, ImageSX($bl_shadow),ImageSY($bl_shadow)); 

 ImageCopyResampled ($canvas, $br_shadow, $offsetX+$size[0]+$borderW*2,$offsetY+$size[1]+$borderW*2,// bottom right
                     0,0, $shadowX,$shadowY,$shadowX,$shadowY);

 $bm_shadow = ImageCreateFromPNG("Images/bottom.png"); // bottom
 ImageCopyResampled ($canvas, $bm_shadow, $offsetX,$offsetY+$size[1]+$borderW*2, 0,0,
                     $size[0]+$borderW*2,$shadowY, ImageSX($bm_shadow),ImageSY($bm_shadow)); 

 ImageDestroy($tl_shadow); ImageDestroy($tp_shadow); ImageDestroy($tr_shadow);
 ImageDestroy($l_shadow);  ImageDestroy($r_shadow);
 ImageDestroy($bl_shadow); ImageDestroy($bm_shadow); ImageDestroy($br_shadow);
 ImageDestroy($out);
 
 switch ($size[2]){
  case 1 : case 3: ImagePNG($canvas, $output); break; // GIF and PNG 
  case 2 : $out = ImageJPEG($canvas, $output); break; // JPEG to JPEG
 }
 ImageDestroy ($canvas);
}

 いやー、長い長い。メモ紙に模式図を書きながらでないと、とても頭の中だけでは無理でした。改良の余地はありそうですが、これをutils.phpに組み込んで、画像ギャラリーのサムネイル画像はそれっぽいドロップシャドウ付きで表示できるようになりました。Deviantと違う点は、Deviantはサムネイル画像とは別に、背景に影を(動的に)用意しているのですが、この上に挙げた関数で生成される影はサムネイルと一体化しています。なので、一度サムネイル画像を作ってしまえばおしまいなので、サーバー負荷などを気にする必要もありません。

 上のギャラリーアイコンをクリックして雰囲気を見てください。最初にしては、まぁまぁかなと。なお、ここのギャラリーは、まだ画像が少ないんでイマイチな感じですが、weblogの方は画像が揃っているので、なかなか見ごたえはあります→http://martin.p2b.jp/index.php?mode=galleryLink

— posted by martin at 02:15 am   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

T: Y: ALL: Online:
Created in 0.0064 sec.
prev
2024.4
next
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30