ppBlogでは、コメントやトラックバックが付いている記事には、それを記事の下の方に表示するレスポンス展開ボタンが付いてます(複数記事モードのとき。単独表示では、最初からコメント類は表示されている)。ここで、ボタンをクリックすると、Ajax経由で動的にコメントを読み込むので、わざわざページをリロードさせる必要もなくスムーズにコメントなどを読むことができます。
現行では、このボタンをクリックしてデータを読み込むと、コメントエリアにフォーカスが移っていたと思いますが(ウィンドウがスクロールする)、これが、瞬時でピクッと移るために、何となく読み手の視点が混乱するというか、一瞬、何が起こったのか分からなくなるかもしれないと思い、このフォーカス移動を止めてみました。
すると、特にウィンドウのスクロールを伴うことなく、展開されたコメント・トラックバックがボタンの下に表示されて良い感じです。でも、ひとつ問題があって、もし、このレスポンス展開ボタンをブラウザ画面の結構下の方でクリックすると、展開されたコメント類がブラウザ画面の領域下に表示され、これはこれで、何も展開されてないように見えるので、読み手を困惑させる可能性があります。
なので、Ajaxで読み込んだデータを展開した際に、それらがウィンドウの枠外であるときに限って、そのエリアまでスクロールさせるようにしました。かといって、単なるフォーカスの瞬間移動では、最初に述べたように、これも読み手を惑わせるかもしれないので、瞬時に移動ではなくて、スクロール制御するようにしてみました。以下のようなスクリプトでいけます。
var wscY = oParts.metrics(3); // ウインドウのスクロール量を取得 var firstComment = o("div.comment-entry", commentsDiv).item(0); // 表示エリアの最初のコメント要素を取得 var diff = firstComment.offset(1) - Number(wscY + oParts.metrics(1)); // 上記コメントを表示させるためのスクロール量を算出 if(diff > 0){ (function(){ var a = 30, s = arguments[0] / a; // スクロール量を適当に分割。ここでは30分割してる var yy = []; // 縦移動させるスクロールポイントを入れる配列を用意 for (var i = 0; i < a; i++) yy[i] = wscY + s * i; // 適当に移動ポイントを作成 var i = 0, t = setInterval(function(){ window.scrollTo(0, yy[i++]); if(i >= a) clearInterval(t);}, 1); }).await(300)(diff + firstComment.rect(1) + 140); // データ読み込み後、300ミリ秒後に発動 } });
データを読み込んでからいきなりスクロールしだすと、それで面食らうかもしれないので、.await(300) と微妙に間を持たせています。
ここのサイトで、実際にコメントの付いた記事で試せますので、興味のある方は、あえてコメント展開ボタンをブラウザ画面ぎりぎりにセットして試して下さい。
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